treatment胃カメラ検査を受ければ保険適用に
胃カメラ検査を受ければ保険適用に
次に該当する時、保険適用でピロリ菌検査が受けられます。
- 胃・十二指腸潰瘍
- 早期胃がん内視鏡治療後
- 胃MALTリンパ腫
- 特発性血小板減少性紫斑病
- 内視鏡検査において胃炎の確定診断がなされた場合
さらにピロリ菌陽性と診断された場合には、2回まで保険適用で除菌治療が受けられます。
ただし、そのためには胃カメラ検査を受ける必要があります。
胃カメラ検査を受けない場合、保険適用とはならず、自費での治療となります。
2回までにほとんどの方が除菌成功
ピロリ菌の除菌治療は2回まで保険適用となりますが、除菌の成功率は1回目で70~80%、2回目までだと97~98%とされています。
つまり、ほとんどの方が2回までに除菌に成功していることになります。
なお、2回目の治療でも除菌に成功しなかった場合、3回目の治療を受けることができますが、その場合には自費診療となります。
treatmentピロリ菌の除菌治療の流れ
①
検査
ピロリ菌の感染の有無を確認するために検査を行います。 当院では主に迅速ウレアーゼ検査で判定しています。
②
除菌治療
検査の結果、陽性だった場合には、胃酸の分泌を抑えるお薬と、2種類の抗生剤を使って除菌治療を行います。 これらのお薬を1日2回、1週間服用していただきます。
③
除菌治療の判定
除菌治療後、8週間後以降にピロリ菌が除菌されたか検査を行います。 当院では主に尿素呼気試験法で判定しています。
④
判定後の治療方針決定
検査の結果、除菌に成功していれば、ここで治療は終了です。ピロリ菌が陽性で除菌できていなかった場合、抗生剤を変更して再度除菌治療を行います。 お薬の服用回数・期間は1回目と同じです。
⑤
除菌治療の判定
除菌治療後、8週間後以降にピロリ菌が除菌されたか検査を行います。 ほとんどの方が2回目までに除菌に成功しています。 除菌治療を2回行っても感染が続いている場合には、3回目の除菌治療を検討します(自費診療)。
⑥
定期的な内視鏡検査(胃カメラ検査)
ピロリ菌の除菌治療に成功しても、依然として胃がんリスクは高いままなので、年1回、定期的に内視鏡検査(胃カメラ検査)を受けて経過観察するようにしましょう。